師匠と先生の関係が、3年経過した頃のお話。
『なじみのスナック』に通う回数は、ぐっと減った。
『なじみのスナック』からの帰り道には、ため息をつくようになった。
ママは手を変え、品を変えて頑張っていた。
しかしながら、いかんせんバイトの子ばかりでは思うように行かないようだった。
ある日の事である。
一味が銅座を歩いていると、どこかで見たおねぇちゃんが立っていた。
『なじみのスナック』にいた子でした。
話しを聞くと『なじみのスナック』は、かなりの混乱状態であった。
毎日のように、ママはヒステリックになりバイトの子たちを叱るというのだ。
その子はキレてしまい、殴り合い寸前まで行き店を辞めてしまったそうだ。
この話を聞いてからというもの、師匠から『なじみのスナック』へ行こうとは言わなくなった。
そして、師匠と先生もそれぞれの道を進むようになる。
きっかけは、大濠キングの退社である。
理由は伏せますが、どうしても我慢できない出来事があったためである。
師匠にはかなり相談した・・・
しかし、師匠は残って頑張る道を選び、大濠キングは去る道を選んだ。
師匠は決して大濠キングに、『辞めるな』とは言わなかった。
何故だったのだろう・・・
どちらが正しかったのか?
答えはまだ、出ていない。
その後、大濠キングは頂上共和国に入国した。
入国後も師匠とは何回か会ったが、大濠キングの現況を聞くばかりで・・・
師匠 『よかったな、がんばってるな。』
と、言ってくれる。
大濠キングが察するに、師匠はかなり窮地に立たされているはずだ。
でも、師匠は弱音を吐かない・・・
大濠キングは、師匠を励まさない。
それは、大濠キングの抜けた穴を師匠がカバーしてくれるのを信じているからだ。
師匠が言っていた、大濠キングを先生と呼ぶ理由。
師匠が言いたくても言えなかった事を、師匠が言えるよう努力しているのを・・・
その後も、『なじみのスナック』には何度か足を運んだ。
ママに聞いても、師匠は全然来ないそうだ。
やがて、大濠キングも『なじみのスナック』には行かなくなった。
あれから2年・・・
『なじみのスナック』は・・・
ママは・・・
師匠は・・・
どうしているだろうか。
師匠!大濠キングは、約束を守ります。
待っててください。
え?
どんな約束かって?
それは、秘密です。
これにて、『師匠と先生』シリーズは終わりにします。
もっといろいろあるんですけど・・・
それはまた、つぎの機会に・・・
明日は、『中二の夏』です。
やんちゃな頃の大濠キングのお話です。