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おやじの涙 ~その2~

それは、今から10年前でした。

大濠キングが当時勤めていた、会社にて研修がありました。

研修は、2泊3日の日程で行われ、全社員参加のものでした。

研修の内容はというと、机に座ってただ講師の話すのを聞くだけのものではなく、

なんて例えればいいのか・・・

う~ん・・・

自己啓発セミナーみたいな感じですかね。

みんなで円になって、お互いを褒めあったり・・・貶し合ったり・・・

そればかりか、1日かけて45キロも歩かされたりしました。

挨拶は・・・○○○とか、上司の言うことには○○○とか・・・ね。

分かり易くいえば、自衛隊への1日入隊みないな感じでした。

その中で、1枚の紙を渡されました。

その紙には、一遍の詩が書かれていました。

講師が言いました。

『この詩を初めて私が目にしたとき、涙が止まりませんでした。あなたがたも恐らくは・・・』

大濠キングは、疑心暗鬼で目を通しました。

一通り黙読しましたが、大濠キングは涙が出ませんでした。

参加者全員で輪になり、順番に大声で読み上げるように支持されました。

1人が読み上げ、他の人が復唱するというスタイルです。

まず、一人目・・・

そして、二人目・・・

そして、三人目が読み上げていると、涙声で読み上げている者が現れました。

大濠キングが読み上げる番が来ました。

・・・大濠キングも涙声になっていました。

そして、参加者30人全員が読み上げ終わったとき・・・

涙を流していないものは、いませんでした。

講師はこう言いました。

『この詩を黙読30回、大声で読んで10回・・・これを涙を流さず読めた人は真に頑張っている人だ』

その頃の大濠キングは、営業成績もよく仕事も順調、プライベートでは彼女もいて・・・

自分なりに頑張っている・・・と実感していました。

でも、半分もいかずに涙を流していました。

やがて研修も終わり、家路に着きました。

一種の洗脳状態ですかね・・・

普通なら、『ただいまぁ~』と、両親の顔も見ずに言ってそのまま、自分の部屋へ向かうんですが、

その日は、両親の所まで行って頭を下げながら、『ただいま!』と言いました。

事の経緯を知らない両親は、びっくりしておりました。

そして一体何があったのか、根堀葉堀の質問攻め・・・

やがて、例の詩の話になりました。

ファーザーにその詩を手渡しました。

すると、目を通すや否や涙を流し始めました。

たぶん大濠キングがファーザーの涙を見たのは、これが初めてでした。

大濠キングはその当時、3社目の会社で働いていました。

それ故、ずっと同じ職場で同じ仕事を続け、結婚をし二人の子供をもうけて社会人にまで育てあげた、

ファーザーを男として認めていました。

当然ですが頑張った結果、いまのファーザーがあるものだと思っていました。

でも、ファーザーは1回の黙読で涙を流しました。

これが、大濠キングが一番印象に残っているファーザーの涙です。

大濠キングはショックでしたが、この詩の内容が本物だと確信しました。

そして、これから何かある度にこの詩を、読み返そうと心に決めました。

『頑張っている』と自分で思っていても、自分の力を100%出しているのか?

100%だと自分に言い聞かせて、実は妥協しているのではないか?

それは、なかなか自分では分かりません。

『頑張り』を計る物差しは、ありません。

ですから、大濠キングはこの詩を『頑張り』を計るバロメーターにしよう。

そう、決めました。

明日は、4連休シリーズの最終回です。

その詩を書きます。

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2006年8月14日 19:34に投稿されたエントリのページです。

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